ずぶの素人が知ったような顔でウイスキーを嘗めているだけだが、
自己満足でニヤリとすることがある。
たまたま読んでいたサスペンス・ミステリにこんな箇所を見つけた。
舞台はパリである。
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「承知しました、ムッシュ」
ウエイターはにっこり笑った。
「ラフロイグの十五年物とタリスカーの二十一年物がありますが」
「どちらもそそられるね。……
  『古書店主』(マーク・プライヤー)より
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シングルモルトの銘柄が小説に出てくることはめったにない。
著者は英国人で、かなりの飲兵衛に違いない。
で、私のバックバーを探してみた。
ラフロイグは空けてしまったが、タリスカーがあった!
で……
ボトル、室内の画像のようです