2021/2/4 Una cafetería
「珈琲」と大書きしてあるだけの小さな店だった。
カウンターに座ったので、マスターの様子が見るともなく目に入ってきた。
まず、私の基準の3倍はあろうかという山盛りの量を電動ミルに放り込んだ。
いやいや4倍はあるな。
数十秒蒸らした。
次の瞬間、ポットのお湯を一気にドバッとペーパードリッパーにぶちまけた。
それでお終い。
細い注ぎ口のポットで、「の」の字を書くように、何回かに分けてゆっくり落とす、なんて教科書通りのスタイルは無視されていた。
+ + +
おいおいマスター! この珈琲美味いぜ!
旅に出たら必ず立ち寄る珈琲店だった。
今はもうない。
![室内の画像のようです](https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-0/p180x540/145950828_4405995132752185_3053559686286057374_o.jpg?_nc_cat=105&ccb=2&_nc_sid=8bfeb9&_nc_ohc=akWU30zKDioAX_nWaru&_nc_ht=scontent-nrt1-1.xx&tp=6&oh=1334b25792cbf1f30caabd0b08829e4f&oe=604654E4)