オートバイが太平洋を渡っているあいだ、ここバルパライソとサンティアゴで長居をした。
その年は大雪で、サンティアゴとメンドサを結ぶ国境ルートの開通も遅れていた。
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valは谷、paraísoは天国。
天国の谷という名の街は、当時かなり治安が悪かった。それが何だか心地よかった。
よそ者を狙った引ったくりが専門のお兄さんから、お前はアミーゴだと言われたことがあったし、バーにたむろするお姐さんから裏の流通品を譲ってもらったこともあった。
貸衣装屋で調達したスーツでカジノなんかも行ってみた。
まったく別の人生。そんな気がしていた。
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いや、そういう話ではない。
国境越えのトレーニングは港町バルパライソで!
(写真)カジノにて。勝った!
1人、室内の画像のようです