プエルトモンの盛夏は2月だ。高緯度なので日が陰るとかなり涼しい。
アンヘルモ港は市街地からぶらぶら歩いて30分ほどにある。
最後の「モ」を強く発音するので、個人的には、港特有の情景とあわせてわくわくする名前なのだ。
アンヘル「モ」には獲れたての魚介をさばく市場があり、隣接の食堂街はお姉さんたちの呼び込みでいつもにぎやかだ。
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さて、何を食べるか。
クラントcurantoは貝類、鶏肉、ジャガイモ、チョリソなどを寸胴鍋で煮込んだ郷土料理だ(本来のcurantoは蒸し料理で、食堂で出しているのはcuranto en olla =pulmay)。
紋切り型ガイドブックでは、きっと、これをこぞって推奨するのだが、量には驚かされるものの、私の味覚ではさほど感心しない。
私ならerizo(ウニ)、jaiva(カニ)、pulpo(タコ)、 merluza(タラ)などの単品だね。
ただ、クラントに添えられるジャガイモ蒸しパン、チャパレレchapaleleは素朴で口になじむ、うまい!
日本からの担当社員を食事に案内するのも仕事のうちである。
そしてある夜…
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