アマカから2キロ(自転車で7、8分)
潮が引くと、湾を歩いて渡れるほどの遠浅です。
数百にも及ぶ大きな「津波石」がごろごろ。
上にも左右にも広々とした空に、潮の干満によって変化する海の色模様。
水彩画の世界。
しかし何より夕焼けです。
単に海に落ちる夕陽なら珍しくはありません。
形さまざまな巨石の影法師と、橋のように見える空港誘導路がおもむきを添えているからこそ、
佐和田の浜の夕陽。 毎日でも見あきない夕陽。
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240年前の「八重山地震」(明和8年)は先島諸島に大きな被害を与えました。
震源地は石垣島の南方。
30メートル以上の大津波が発生し、
石垣島では波が標高80メートルまで達したという記録が残っています。
その大津波が運んだといわれているのが佐和田の浜の巨石群です。
(でも、どこから? 海の底から?)
うち300個には方言で名前がつけられています。
ヌーマジ(馬の石)、フッザジ(クジラの石)、グンカンジ(軍艦の石)、ワージ(豚の石)、オコドリジ(大きい鳥の石)などなど。
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「日本の渚百選」に選ばれているそうですが、百のうちの一つかぁ、と不満です。